亀城庵の讃岐弁講座 第18回 意味は同じで使い方は違う「立てる」

讃岐うどんの亀城庵のナカツです。

先日、娘が庭のハーブに花が2つ咲いているのを見て「お花2つ咲いてるね」と言いました。

・・・なんて事ないと思われるかもしれませんが、私は「いつの間に、2つを数えられるようになったんだ!!!!」と、感動してしまいました。

これまで、「お花」も「咲いてる」も言ってたんですが、数が数えられるようになっていたとは・・・いつの間に・・・

一緒にお風呂に入った時とかに、「10数えてから出ような」をやってたからでしょうか・・・?!!

しかし、いつの間に数字を数える事が出来るようになってたのか・・・私も、分かりません。

子どもの成長って、ホントすごいですね。

・・・親ばかですみません。

さてさて。

讃岐弁講座です。

第18回は・・・言われてみれば、讃岐弁だったと、最近気が付いた言葉・・・

「立てる」

です。

「立てる」・・・

普通に、標準語のような気がしますが、これ・・・讃岐弁だったんです。

正確には「立てる」と言う言葉自体は、標準語ですが、使い方が讃岐弁だったそうで・・・(分かり難くてすみません・・・)

意味としては、そのまま「立つ」と言うことなんですが、讃岐弁では、この言葉こうなります。

「立てるな。」

・・・この場合、「ものをその場に立てるな」と言う意味ではなく、讃岐弁としては、「自分がその場に立つ」と言う意味になります。

標準語では、物に対して使う言葉(「他動詞」と言うそうです。)で、例えば、「ここに、傘を立てるね」と言う風に使います。

でも、讃岐弁では、自分が行う動作に使う言葉(「自動詞」と言うそうです。)として、「さて、(自分が)立てるな。」と言う風に使います。

そこから派生して、「立てろう」と皆に立つ事を呼びかけたり、「立てったら危ないよ。」と人に立たないように言ったり・・・そんな時にも使います。

どうでも良いですが、私、今、「立」と言う文字に対して、ゲシュタルト崩壊を起こしております。何か、不思議な感覚・・・※ゲシュタルト崩壊について、詳しくは、こちらで・・・いつものように、別ウィンドウで開きます。(コトバンクのゲシュタルト崩壊の項です)

そんな、チョッと特殊な使い方をする言葉も、讃岐弁にはあるみたい。

この「讃岐弁講座」を始めてから、自分では、普段当たり前のように使っているのに、ふと、考えてみると、「あ!!これ讃岐弁だったのか・・・」と言うものが、結構多いことに気がつきました。

ぜひ、この「立てる」を香川県では、お使いくださいませ。

では最後に、今週の讃岐の風景を・・・

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  讃岐の風景では無いですが・・・

 

家の庭です。

これを見て、娘が「お花2つ咲いてるね」と言いました。

・・・ホント、親バカですみません。

さて、さぬき弁講座では、リクエストも受けつけています。「こんな言葉を取り上げて欲しい」と言う、リクエストをお送りいただければ、ぜひ、取り上げさせて頂きます。

こちらのお問い合わせフォームから、リクエストくださいませ。(いつものように、別ウィンドウで開くます。)

たくさんのリクエストお待ちしております!

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

それでは、次回、讃岐弁講座で。

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第16回 やる事がたくさんある時には一言・・・「いそしい」
第15回 床に座るならぜひコチラで!「おかっこ」
第14回 髪を切らなかったら言われてしまう言葉「がぶろ」
第13回 香川県の助詞とも言える言葉「~まい」
第12回 おにぎりには欠かせないもの「こんこ」
第11回 新しいものに対しての一言「さら」
第10回 熱中するからこそ言われる一言「たった」
第9回 ぜひ言われたい一言「うまげな」
第8回 疲れすぎた時の一言「えらい」
第7回 暑い季節にはぜひご注意ください「あつけ」
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第5回 満腹の時の合言葉「おきた」
第4回 優しい愛情の込められた言葉?「おとっちゃま」
第3回 うどん屋でよく使う言葉「まける」
第2回 そんな単純じゃない言葉「むつごい」
第1回 香川県の挨拶「なんがでっきょんな」