亀城庵の讃岐弁講座 第14回 髪型に対して使う言葉「がぶろ」

讃岐うどんの亀城庵のナカツです。

先日、久々に髪を切りました。基本的に、短い方が好きなんですが、美容院と言う空間がどうしても苦手で、気がつくと、何ヶ月も経ってたり・・・と言う事も多々あります。

なので、結構のびのび(しかも、髪が伸びるのは早いと言う・・・)から、ばっさり短くなります。シャンプーの時には、「うぉ!!短ッ」ってなります。

・・・と言う話と関係なくはないのですが、今週の讃岐弁講座です!

第14回目は・・・私、子どもの頃によく言われておりました言葉・・・

「がぶろ」

です。

最初に書きますが・・・この言葉。讃岐弁かどうか、チョッと微妙なトコもあります。

ありますが、それはそれ。実際に、私は子どもの頃から、よく言われておりました。

「がぶろやなぁ~」と。

直訳すると・・・と言うのも変なんですが「ぼさぼさの髪の状態」を言います。

もともとは、稲刈りをした後、稲を束ねて置いているものを「がぶろ」と言うので、その「がぶろ」みたいに髪の毛が、飛び跳ねてぼさぼさになっている状態を「がぶろ」と言っていたのでしょう。

なぜ、束ねるか・・・と言うと、稲は刈ったあとに、身の部分以外を焼いてしまったりします。その時、良く燃えるように、風通しの良い「がぶろ」にして、乾かしている・・・だと思います。(間違ってたら、スミマセン・・・)

美容院や床屋さんが苦手なのは、子どもの頃からなので、髪の毛が伸びてきたら良く母親に「がぶろになったんやから、髪切りに行きな。」と言われました。

ただ、この「がぶろ」と言う言葉、なぜ、讃岐弁かどうか微妙・・・かと言うと、私は、自分の家族以外がこの言葉を使っているのを聞いた事がなかったからです。

記事を書くにあたって、過去の「讃岐弁講座」を見ていると、その中に「がぶろ」と言う言葉があったので、今回ご紹介・・・と言う流れになった次第です。

「がぶろ」って讃岐弁だったんですね・・・

この時期(10月頃)になると、稲刈りが香川県でも行われ、田んぼに「がぶろ」が乱立しはじめます。

その「がぶろ」を見ながら、幼い頃、母親によく言われたこの言葉を思い出したりしております。

ちなみにこの言葉、「みっともない」と言うニュアンスが多分に含まれておりますので、お使いの際には(そんな時があるかは置いておいて・・・)後注意くださいませ。

では、最後に、今週の讃岐の風景を・・・

urashima1410

  コスモスの花です

 

香川県では西の方にある「詫間」と言う所にある「フラワーパーク浦島」で撮影しました。(今は、色々合併して三豊市となっています。)

なぜ、「フラワーパーク浦島」と言う名前なのかと言うと・・・この「詫間」にある庄内半島が昔「浦島」と呼ばれていて、実は、有名な浦島太郎のお話は、この庄内半島での話ではないか・・・と言われているからなんです。

実際に、浦島太郎が釣りをしていた(と言われる)岩場や、亀とであった(と言われる)砂浜などがあったりします。(話はそれますが、香川県には、「桃太朗」の鬼ヶ島といわれている「女木島」と言う島もあります。こちらもいずれ、ご紹介できれば・・・)

そんなこの「フラワーパーク」では、四季折々。その季節にキレイな花を見ることが出来ます。

今の季節はコスモス。行った時は、満開でした。

少し辺鄙な所にあるのですが、無料で開放されているので、季節に併せて、ぜひ一度お立ち寄りくださいませ。

さて、さぬき弁講座では、リクエストも受けつけています。「こんな言葉を取り上げて欲しい」と言う、リクエストをお送りいただければ、ぜひ、取り上げさせて頂きます。

こちらのお問い合わせフォームから、リクエストくださいませ。(いつものように、別ウィンドウで開くます。)

たくさんのリクエストお待ちしております!

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

それでは、次回、讃岐弁講座で。

さぬき弁講座 バックナンバー一覧
第13回 香川県の助詞とも言える言葉「~まい」
第12回 おにぎりには欠かせないもの「こんこ」
第11回 新しいものに対しての一言「さら」
第10回 熱中するからこそ言われる一言「たった」
第9回 ぜひ言われたい一言「うまげな」
第8回 疲れすぎた時の一言「えらい」
第7回 暑い季節にはぜひご注意ください「あつけ」
第6回 量より気持ちを伝えたい時の言葉「ひして」
第5回 満腹の時の合言葉「おきた」
第4回 優しい愛情の込められた言葉?「おとっちゃま」
第3回 うどん屋でよく使う言葉「まける」
第2回 そんな単純じゃない言葉「むつごい」
第1回 香川県の挨拶「なんがでっきょんな」