帰ってきた亀城庵の讃岐弁講座 第1回 香川県の挨拶「なんがでっきょんな?」

讃岐うどんの亀城庵のナカツです。

亀城庵では、数年前まで「讃岐弁講座」というコンテンツをご紹介しておりました。(と、言っても、私が入社する前ですので、個人的には、全く知らないのですが…)

讃岐弁と言うチョッとマイナーな言葉。チョッと他では見られない少し変わった言葉を紹介するコンテンツです。

実は、隠れた人気があったらしく、未だに、時々お客様から「さぬき弁講座は、もう再開しないのですか?」と言うお問い合わせをいただきます。

・・・と言う事で、(そんな人気コーナーを勝手に、私が復活させてしまって良いのか分かりませんが)これから、出来る限り週1回。基本的には、日曜日に。さぬき弁講座をこのブログを借りて更新していきたいと思います。

出来なかった場合には、「ナカツが何かのっぴきならない状況になっているんだな。」と言う事で、大目に見ていただければ幸いです。

しばらくは、以前のコンテンツをなぞる部分も多いかと思いますので、それにプラスして、私のそのさぬき弁とのエピソードなど交えてご紹介する予定です。

ちなみに、私。生まれも育ちも香川県。大学ですら、香川県の大学を出ている生粋の讃岐人です・・・が、実は、香川県でも、西と東。そして、世代によって、さぬき弁は若干ニュアンスが違います。在讃岐の方、讃岐出身の方で「そのニュアンス違うよ」と言うものあるかと思いますが、そちらも合わせて、大目に見ていただければ幸いです。(言語的なものは、素人です。どちらかと言えば、私個人が日常的に出会っている讃岐弁をご紹介していければ…と思っています。)

以上、いきなり言い訳でした。

では、さぬき弁講座です!!

記念すべき第1回は・・・

「なんがでっきょんな?」

です。

「なんがでっきょん?」の場合もあります。(私が良く耳にするのは「でっきょんな?」ですが。)

直訳すると、「何が出来ているの?」だと思います。

ただ、この言葉、別に何かを製造していたり、創造していたりする人に対して使う言葉ではありません。

と言うか、ほぼ100%「挨拶」です。

例えば、私事で申し訳ないのですが、私の娘は今1歳半。丁度歩き始めたので、公園デビューよろしく、休日には色んな公園などに連れて行ったりするのですが、そこで、皆さん気さくに娘に話しかけてくれます。(とくに年配の方。)

その時、かなりの確率で「なんがでっきょんな?」と声をかけられます。

挨拶的なことも何も無く、いきなり「何が出来ているの?」と聞いてくるとは、意味不明且つ、失礼とお思いになるかも知れませんが、讃岐弁では、普通です。当たり前です。

公園だけではなく、スーパーやコンビニ、道端、下手したら家の中でも、そして、初めて会う方も、よく会う方も、自分の父も母も、祖父も祖母も皆、「なんがでっきょんな?」です。

見知らぬ人同士がいきなり仲良くなれてしまう魔法のようなこの言葉ですが。あくまでも、フレンドリーな感じなので、フレンドリーな感じで使われています。あんまりフレンドリーじゃない間柄とかでは、使わない方が良いとおもいます。

「なんがでっきょんな?かわいい、お譲ちゃんやな。」は正しい使い方ですが、「なんがでっきょんな?お邪魔します。」は間違った使い方です。

もし、お使いの際には、この部分だけご注意くださいませ。(使う日が来ないかもしれませんが・・・)

少し分かり難い感じもありますが、それが、讃岐弁の「なんがでっきょんな」なんです。

フレンドリーな挨拶と言う感じでしょうか?

ぜひ、香川にお越しの際には、「なんがでっきょんな?」とお声掛けしてみてください。(相手の雰囲気を見つつ…)

あと、さぬき弁講座では、チョッとだけ、最近の讃岐の風景をお届けできればと思っております。

今回の讃岐の風景はコチラ

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 讃岐富士(飯野山)と
 水田です。

 

香川県でも10日ほど前に田植えが終わりました。

これから、この水田でカブトエビを愛でるのが楽しい季節ですね。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

それでは、次回、さぬき弁講座で。