亀城庵の讃岐弁講座 第12回 おにぎりには欠かせない「こんこ」

讃岐うどんの亀城庵のナカツです。

私、子どもの頃、両親共働きで妹が小さかった頃には、母方のおばあちゃんの家に毎日預けられていました。

そこで、おばあちゃんが作ってくれたタクアンを食べてたせいで、今でも、タクアンが大好きです。漬物全般好きなんですが、中でも、タクアンが一番好きです。

その頃、私は「タクアン」の事を「カライカライ」と読んでいました。

今でも、人前では「タクアン」と言ったり「漬物」と言ったりしながらも、心の中では「カライカライ」と思っております。

・・・と、そんな生い立ち含めた思い出のお話をした所で・・・今週の讃岐弁講座です!!

第12回目は・・・上記の生い立ちと少し関係ある

「こんこ」

です。

少し前までは、音速の旅客機「コンコルド」と言うものもありました。

全く関係ありません。

「こんこ」とは、冒頭で触れた私の大好きな漬物「タクアン」の事なんです。

香川県では、多くの人がタクアンのことを「こんこ」と言います。

こればっかりは、ニュアンスではなくて本当に「タクアン=こんこ」なので、使い方も、「このこんこうまいな」みたいな使い方になります。

冒頭でお話した私のおばあちゃんも「こんこ」と言っています。多分、おばあちゃんが「こんこはカライカライなんぞ」と教えてくれて、私が「カライカライ」と言う様になったのでしょう。(当時の記憶が無いので、あくまでも推測ですが。)

ちなみに、香川県のうどん屋さんでは、炭水化物であるうどんと一緒に、炭水化物であるおにぎりがよく食べられます。(これが、香川県で糖尿病患者が多いことの理由のひとつでもあるのですが・・・)

私も、うどんには、おにぎりが欠かせません。

そのおにぎりの横には、かなり高確率で「こんこ」が添えてあります。

ぜひ、香川でうどん屋さんに来た時には、うどんと一緒におにぎりもお食べください。そして、おにぎりの横の「こんこ」もお楽しみいただければ幸いです。

では、最後に、今週の讃岐の風景を・・・

manouike

  先週の日曜日に行きました

 

チョッと、写真の撮り方が悪かったのですが、香川県にある日本一の溜め池「満濃池」です。

この写真は、「満濃池」のほとりにある公園のベンチから撮影しました。

なぜ、「満濃池」全体を写す写真を撮らなかったのか・・・とも思いましたが、そんな写真はよく見かけるので、こんな感じでもいいんじゃないでしょうか?

ちなみに、満濃池とは・・・

▽ ▽ ▽ ▽ ▽

かんがい用ため池として名実ともに日本一である満濃池の歴史は、大宝年間(701年~704年)にはじまり、讃岐の国守道守朝臣(みちもりあそん)が築いたといわれています。
<< 中略 >>
雨に恵まれなかった香川県では、水利慣行という水にまつわる厳しい決まりがありました。満濃池にも、証文水区域(しょうもんすい)という慣行があり、時間水、反別割り(たんべつわり)、石高分水位(こくだかぶんすいい)、線香水(せんこうみず)などさまざまな方法で水を分け合っていました。こうした命がけの水分配をしなくとも、十分にすべての田に水が入るようになったのは、それまでの2倍の貯水量となった昭和34年の改築以後でした。
讃岐の山並みを背景にゆったりと広がる満濃池の姿は、水の歴史が刻まれたふるさと香川を象徴する風景です。
※香川県サイト内「香川の代表的なため池」より抜粋

だそうです。

香川県では、ほとんど小中学校(特に、西讃の学校)で、香川の歴史勉強の為一度はこの満濃池を見学していると思います。

私も何度も見学しました。

少し辺鄙な所にありますが、近くに公園なども沢山あるので、ぜひ一度お立ち寄りくださいませ。

さて、さぬき弁講座では、リクエストも受けつけています。「こんな言葉を取り上げて欲しい」と言う、リクエストをお送りいただければ、ぜひ、取り上げさせて頂きます。

こちらのお問い合わせフォームから、リクエストくださいませ。(いつものように、別ウィンドウで開くます。)

たくさんのリクエストお待ちしております!

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

それでは、次回、讃岐弁講座で。

さぬき弁講座 バックナンバー一覧
第11回 新しいものに対しての一言「さら」
第10回 熱中するからこそ言われる一言「たった」
第9回 ぜひ言われたい一言「うまげな」
第8回 疲れすぎた時の一言「えらい」
第7回 暑い季節にはぜひご注意ください「あつけ」
第6回 量より気持ちを伝えたい時の言葉「ひして」
第5回 満腹の時の合言葉「おきた」
第4回 優しい愛情の込められた言葉?「おとっちゃま」
第3回 うどん屋でよく使う言葉「まける」
第2回 そんな単純じゃない言葉「むつごい」
第1回 香川県の挨拶「なんがでっきょんな」