うどんそば 雑学

うどん‐くらい饂飩食らい】‥クラヒ

仕事の下手なものをののしる語。醒睡笑「世間に、下手なる者を―といふことは」

うどん‐すき饂飩鋤

鍋料理の一。腰の強いうどんと、鶏肉・魚介類・野菜などを用い、出し汁を張った丸底鍋で順次煮ながら食する。一九二八年頃大阪で始まる。商標名。

はちはい‐どうふ八杯豆腐】・―‐どうふ【饂飩豆腐】

細く薄く切った豆腐を、水四杯・醤油二杯・酒二杯の割合にまぜ合せた汁で煮た料理。また、その豆腐。うどんどうふ。

あつ‐むぎ熱麦

熱くして食うそうめん、またはうどん。狂、文蔵「―、温麦(ヌルムギ)、どうじゆ麦」

ひや‐むぎ冷麦

細打ちにしたうどんを茹(ユ)でて冷水でひやし、汁をつけて食べるもの。#季・夏#

うどんこ‐びょう饂飩粉病】‥ビヤウ

植物の病害。子嚢菌のうどんこ病菌によって起るものの総称。多くの作物や樹木の茎・葉・果実などがうどん粉を散らしたように白くなる。白しぶ病。

そば蕎麦

#(古名「そばむぎ」の略) タデ科の一年生作物。原産地は東アジア北部とされ、中国・朝鮮から日本に渡来。ソ連に栽培が多い。多くの品種があり夏ソバ・秋ソバに大別。茎は赤みを帯び、花は白。収穫までの期間が短く、荒地にもよく育つ。果実の胚乳で蕎麦粉を製する。「蕎麦の花」は#季・秋#。著聞一二「ぬす人は…―を取りてぞはしりさりぬる」

#(「そばきり」の略) 蕎麦粉・小麦粉にヤマイモ・卵白などを入れ、こねて細く線状に切った食品。ゆでて、つゆをかけ、またはつゆに浸して食う。

ラーメン拉麺老麺

(中国語から) 中国風に仕立てた麺料理。小麦粉に鶏卵・塩・#水(カンスイ)・水を入れてよく練り、そばのようにしたものを茹(ユ)で、スープを注ぐもの。支那そば。中華そば。

そば板 ソバイタ

 京干菓子の一つ。1794年(寛政6)創業のそば屋尾張(オワリ)屋伝左衛門の13代が、そば粉を主材料として、上御霊(カミゴリヨウ)神社の唐板(カライタ)風に焼いた菓子で、煎餅(センベイ)の1種といえる。そば粉に小麦粉を少々混ぜ、蜂蜜(ハチミツ)、砂糖、卵を加えてよく練り、薄くのしてゴマをふり、短冊形に包丁を入れて天火焼きする。ゴマが表面に浮き上がるほどに薄く仕上げるのがこつという。枯淡な風趣の菓子である。〈沢 史生〉

そばかす

 顔面、上肢伸側など日光に当たる部位に多発する不規則な形をした茶褐色の小色素斑(ハン)で、雀卵(ジヤクラン)斑、夏日(カジツ)斑などともよばれる。5歳ころから出現し、しだいに顕著となり、高齢者では消退する。夏期に強い日光に当たると増悪し、冬期には軽快する。色白の人や白色人種に多くみられる。〈安藤巌夫〉

ソバカズラ

 〔蕎麦葛〕 【学】Polygonum convolvulus L. タデ科の1年生つる草。茎は細く、よく他物に絡み、微細な短毛状の突起がある。葉は矢じり状の心臓形で、先が鋭くとがり、基部は心臓形、薄質で両面ともに毛がない。葉柄は長く、葉鞘(ヨウシヨウ)の先は斜めに切れる。5〜10月、枝先に緑色花をまばらな穂状につける。痩果(ソウカ)は三稜(リヨウ)形で光沢はなく、細点がある。ヨーロッパ原産で、北半球に広く帰化している。〈小林純子〉


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