鍋焼きおばあちゃんうどん

さぬきうどんの亀城庵ナカツです。

昨日からの寒波で、香川県も(多分、私が生まれてから初めて位の)雪が積もっております。

普段、雪など積もる事のない県なので、スタッドレスタイヤなども無く、朝、震えながら車を走らせました。

車を運転の祭には、雪が無くても、路面が凍ってたりするらしいので、お気をつけください。特に、普段、あんまり雪に慣れていない地域の方・・・

さて、そんな寒い時には、やっぱり鍋焼きうどん。体を芯から温まります。冬の讃岐うどん定番メニューです。

昨日、そんなこんなで、すでにご紹介しております「肉うどんセット」を使って、肉鍋焼きうどんなるものを作り、そして、ご紹介できるように、写真撮影などしておりました。(↓)

鍋焼きうどん

 

少し前に、藤井正章と話をしている時に、「鍋焼きうどんの調理法」の話題になりました。その時、初めて知ったのですが、鍋焼きうどんって、どちらかと言えば、具材たっぷりで、最後にエビ天とかを入れるものが一般的だそうです。

私の家では、小さい頃から、鍋焼きうどんと言えば、甘辛く煮込んだ牛肉と煮汁に、うどんのダシを入れ、うどんと太ねぎ、にんじんなどを煮込んだものだったので、結構衝撃的でした。

その、私の家の鍋焼きうどんを、肉うどんのセットで再現してみよう。と言う訳で今回の撮影に至ったのですが・・・

実は、この鍋焼きうどんは、一昨年亡くなった私のおばあちゃんが良く作ってくれていた思い出のうどんだったりもします。

私の実家では、毎週土曜日のお昼はうどんと決まっていました。

小学生当時。まだ、土曜日は半日学校がありました。あわせて、両親が共働きで家に居なかったので、冬、凍えながら学校から帰ってくると、いつも、おばあちゃんが、この鍋焼きうどんを作ってくれていました。甘辛い匂いと、湯気でもわったした空気が家の中に溢れていたのを今でも、はっきりと思い出せます。

服を着替えた頃に丁度出来上がるように作ってくれていた、この鍋焼きうどんをはふはふしながら食べたのも、いい思い出です。

結婚して、家を出てしまい、併せて、一昨年おばあちゃんが亡くなってしまったので、このうどんを食べる機会も無かったのですが、昨日、本当に久しぶりにこの鍋焼きうどんを食べて、当時の事が凄くはっきりと蘇ってきました。

私にとっては、いつになっても食べるだけで当時の情景が蘇る思い出のうどんです。

そんな、思い出の食べ物って、誰にもあると思います。

たまには、そう言うものを食べて、昔を懐かしみませんか。