伝統韓国料理
ソウルの古くからのお客様(関連会社 大和製作所の製麺機のユーザー)に招かれて、久し振りのソウルに来ている。
私は20年位前から韓国に来ていて、既に100回を越える位来ているが、最近は殆ど来ていなかったので、見るもの全てが懐かしくもあり、珍しくなってきている。
韓国も世界経済の不調を受けて不景気だと聞いていたが、実際に来てみると全然その様な気配は見えない。
街には日本でも余り見ないような高級車が沢山走っているし、レキサスブランドの車は至るところに走っている。
そして相変わらずの渋滞で、走っている車のきれいさは日本以上に見えた。
新聞とかテレビで報道していることと実体経済は余り一致していない様だ。
一昨日ソウルに到着して最初に、お客様の店を訪問した。
ソウルでは有名なカルグクス(韓国伝統の麺で日本のうどんに相当する)の店で、ソウル市内で10店ほど大きな高級店を展開している笑豪亭(So Ho Jun)という店名の店だ。
そして過去も今も歴代の大統領がいつも食べに来るので有名になっていて、其の為に大統領カルグクスという別名があるような店だ。
その様な有名店に使って戴いているだけでも光栄であるが、この店のオーナーが私の誕生日を是非ソウルで祝ってあげたいとのことで、誘われての訪問だった。
そして、それだけの台数の大和製作所の機械を使って戴いているにも関わらず、私はこの店を訪問したこともなかったし、その店のカルグクスを食べたこともなかった。
今回、初めて其のカルグクスを食べてみて、本当に驚いた。
麺とスープのバランスが絶妙なのだ。
カルグクスの麺(どちらかと言えば、日本のうどんより細くて、厚みもうんと薄い繊細な麺)にピッタリの薄味であるが深みのあるスープだった。
聞いてみると、スープの原料も5種類ほどの考えられない様なバランスの材料で作ってあった。
決して、濃い味ではないが、優しい、包み込む様な味で、その味のバランスが絶妙なのだ。
私は常々ラーメン学校でスープを指導しているので、この様な薄味のバランスの難しさは良く理解している。
オーナーは麺とスープのバランスに大変力を入れていると言っていた。
初めて行った私がスープの素晴らしさに驚いたことに対して大変喜んで下さった。
このオーナーのお父様は、日本の三高(後の京大)を卒業して、大学教授を務めていたとのことだ。
そしてこの店は25年前にお母様が始め、残念ながらお母様は昨年他界されたとのことだった。
お店の1角にある家庭の過去のモニュメントを飾ってある部屋で、家庭の過去の歴史を教えて戴いた。
そして、その夜は盛大な誕生日会をチェーン店のオーナー達と一緒に祝ってくれた。
その会場になった店は500年前の建物を使った伝統韓国料理の店で、野菜を沢山使った健康的な食事ばかりで、味付けも優しいが深みのあるものだった。
翌日の昨日は、私が料理に対して大変興味を持っているので、ソウルから2時間余りの場所にある韓国伝統飲食文化体験館に案内して戴いた。
ここは71歳になる女性の料理家が個人で始めたそうだが、宿泊施設まである大きな施設で、様々な伝統的な自然食を食べさせてくれた。
合計5名で行ったが、テーブルの上に載らない位たくさんの料理に圧倒された。
特に施設内にある畑で作っている野草に近い野菜類、近くの野山で採れるハーブの様な味の濃い野草を使った様々な料理は素晴らしかった。
味噌、コチュジャン等の調味料も全て自家製で、自然にこだわっていた。
今回のソウルへの出張で感じたのは、韓国の一部の方々、特に上層階級には日本以上の健康志向が高まっている実感を得た。
自然な食品、伝統的な健康を重んじる食品への関心の高まりを感じた。
そしてその味の味わい深い美味しさには感動の日々だった。
まだまだ書ききれない位たくさんの体験をした貴重なソウル訪問だった。
これらの自然な美味しさを日本でも再現したいと思った。


